器質性便秘は、腸の運動や機能に障害があることに起因する便秘の状態を指します。
その症状は次のような特徴があります。
まず排便の頻度が低く、排便が困難なことがあります。
便が硬く乾燥しているために排便が痛みを伴うこともあるのです。
腹部が張り腹痛や腹部不快感が生じることもあるでしょう。
この器質性便秘の原因は腸の運動や神経の異常、筋肉の損傷、瘢痕組織の形成など、腸の構造や機能に関する問題によるものです。
先天的な欠陥や後天的な病気、手術の合併症、炎症性腸疾患、神経系障害などが原因となることがあります。
薬物の副作用や食事・生活習慣の影響も要因とされます。
腸の症状は腸の蠕動運動が低下し、便が腸内で適切に移動しづらくなっています。
腸壁の運動が弱まることで、便がうまく腸内を通過できないために便秘が生じます。
このため適切な食物繊維の摂取や水分摂取、運動習慣の確立などが重要です。