下剤には大きく分けて4つのカテゴリーがあります。
腸管の水分を増やす、便の嵩を増す、腸管内での滑りを良くする、そして腸の動きを活発化させるものです。
酸化マグネシウムはこの中の水分を増やして便秘を解消させるタイプの薬で、塩類下剤という分類に入ります。
腸は小腸と大腸に分けられ、便秘で作用対象となる臓器は大腸です。
腸管壁は水分の出し入れを行っており、便の滞在時間が長いと水分をどんどん吸収してしまいます。
酸化マグネシウムはこの腸管壁に作用し腸液の分泌を増やし、また便からの水分吸収を抑えます。
その結果便の硬さが緩くなり、出しやすい形状になることで便秘解消に繋がります。
習慣性も無いため比較的安全に使えるアイテムですが、少量ながら血液内に吸収され、血中のマグネシウム濃度が上がります。
健康な人なら問題ありませんが、腎機能が低下している人はマグネシウムの排泄が追いつかずに、脱力や血圧低下、酷いと心停止に至るリスクが少なからずありますので、かかりつけ医に相談した上で調整するのが望ましいです。